strings

「緊張」という言葉は糸で表現されることが多いけれど、僕に言わせるとエンピツのような堅い棒のことだ。

ちっちゃなナイフで少しずつ少しずつ細くしていく。

ガリガリガリガリ・・・

どんどん細くしていく。

ガリガリガリガリ・・・

そうやってだんだんと糸に近づけて削っていく作業が緊張。

もちろん、人によっては削り方が違う。ゆっくりと丁寧に削っていく人もいれば、手荒に削っていく人もいる。中には一思いにへし折っちゃう人もいる。

でも、そんないらちの人はご用心。棒にササクレができて、あなたの手を傷つけます。

少しずつ薄皮を剥がすようにして出来上がる緊張の糸。

あなたが作る糸はどんな感じですか？
きれいで真っ直ぐな細い糸になりましたか？
それとも途中で折れたり、切れちゃいましたか？