君に話した言葉はどれだけ残っているの？？

言葉、特に方言に強い憧れがある。遠くに言った時、電車の中などでおばちゃん達のおしゃべりを聞くだけで嬉しくなる。

昔はそんな事を意識したことはなかったけれど、最近はその想いが特に強い。これは自分自身の「言葉」を見失っているからだと思う。

育ちは関東なのだけれども、今では関西に移り住んで6年目である。元来影響されやすい性格のためか、関西弁らしき言葉を話してはいるが、それでも自分自身で納得のいかない言葉を話している。生粋の関西人が聞けば、もっと納得がいってないことかと感じる。

ただでさえそうなのに、実家に帰って家族や友達と話していると、さらに自分の言葉は崩れていく。自分がどんな言葉を話しているのか分からなくなる。

滅多にないが、向こうの電車の中で関西人が話している所に遭遇するだけで、言葉の崩壊が抑えられる気分になれる。

そんな自分であるが、今春より関西を離れるのはほぼ確実である。その時それまで話していた言葉はどれほど残り続けるのだろう？

例えば、あの人に話した言葉を数年後に繰り返したとしても、同じ事をしたことになるのだろうか？？フレーズやその時の想いが全く同じだとしても、言葉が少しでも変わってしまったら同じ事をしたことにならないんじゃないだろうか？？